料理から学ぶ上流ITコンサルの仕事の極意 #6.渡り蟹のトマトソースパスタ

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 あけましておめでとうございます。ウエダです。諸説ありますが、新年や婚礼などのハレ席で赤が用いられるのは、古来日本では赤には邪を退ける力があると信じられていることに由来するとか。という訳で新年最初にご紹介する料理は、真っ赤なソースをまとった渡り蟹のトマトソースパスタです。

1-DSC03557今回の献立:渡り蟹のトマトソースパスタ、カリフラワーと根菜とパプリカのピクルス、カボチャのチーズ焼き

渡り蟹のトマトソースパスタの作り方

使用する食材(二人分):渡り蟹(ガザミとも言います)、ホールトマト缶詰、ニンニク1片、唐辛子1本、タマネギ大1/2玉、イタリアンパセリ、EXVオリーブオイル、スパゲッティーニ(1.4mm前後)

  1. 渡り蟹を甲羅を外して身をこそぎとります。足は調理ハサミで切るか包丁の背で砕いて身を取り出します。
  2. 渡り蟹の殻を耐熱皿(オーブンペーパー、アルミホイルでも可)に広げて、オリーブオイル大さじ2をまわしかけて200度に余熱したオーブンで10分焼きます。オーブントースターを使う場合は強火で同じく余熱して10分焼きます。
  3. フライパンに刻んだニンニク、種を除いて刻んだ唐辛子、オリーブオイルを加えて弱火で加熱します。ニンニクが色づき始めたら刻んだタマネギを加えて炒めます。
  4. タマネギが色づき始めたらフライパンに渡り蟹の身とオーブンから取り出した渡り蟹の殻、ホールトマトを手で崩して加えて弱火で10分煮込みます。
  5. パスタを茹でます。茹で汁50-100ccをソースに加えて攪拌(乳化)します。茹で汁を加える量でソースの水分量と塩分を調整するので、ソースの加減を確認ながら少しずつ茹で汁を加えてください。
  6. 固めに茹でたパスタを湯切りし、フライパンに投入してソースを絡めます。出来上がったパスタをお皿に盛りつけて、粗くきざんだイタリアンパセリをあしらって完成です。

 渡り蟹は冷凍モノが1杯260円くらいで売っているのでコスト面も心配ありません。今回のレシピは、渡り蟹の殻をオーブンで焼いてからソースに合わせている点がこだわりポイントです。甲殻類特有の臭みが和らぎ、焼き蟹のような香ばしい風味がソースに加わります。

 また今回のトマトソースは、初回サルデーニャ風ツナトマトソースで紹介したソフリット(炒めた香味野菜)を使っていません。ソフリットを使うと風味豊かでコク深いソースに仕上がり、肉やチーズとの相性が良いのですが、渡り蟹の旨味や風味はとても淡泊な味わいなので、バランスを考えてスタンダードなトマトソースと合わせています。

 渡り蟹の旨味や風味が加わったあっさり系トマトソースには、つるつるもちもち食感の少し細めのスパゲッティーニ(約1.4mm)が相性抜群!テフロンダイス製のハイプロティンタイプのBarilla(バリッラ)社やFranciacorta(フランチャコルタ)社あたりがオススメです。パスタはメーカーによって使用小麦や製法に違いがあり、味わいや食感が異なるのでソースに合わせてパスタのチョイスを考えるのはパスタ料理の面白さのひとつです。

見た目にこだわることの大切さ

 料理の写真はfacebookにも投稿しているのですが、友達に見られることはプレッシャーだったようです。それまでは、あまり気を使っていなかった盛りつけや食材の彩り、食器と組み合わせなど、料理の見た目にもこだわるようになりました。見た目の変化は食べる人(奥さん)にも好評で、料理を美味しく食べてもらう上で大事なことであると思い知りました。

 日々の仕事でも、見た目にこだわることの大切さを感じるものがあります。それは打合せなどで用いられているドキュメントです。ドキュメントは議題について整理した情報を相手と共有し、こちら側の主張を相手と合意したり、意思決定を促したりするために作成します。したがって、優れたドキュメントは伝える側の主張が明快であり、情報が誤解なく相手に伝わるものだと言えるでしょう。そこで、見た目へのこだわりが重要になるのです。

 では、どんなドキュメントに見た目のこだわりを感じるか。良い例と悪い例をいくつかあげてみます。

GoodLookingEx

 つまり、私が大切だと感じているドキュメントに必要な見た目のこだわりとは、いずれもドキュメントを通して情報を受け取る相手にとっての解りやすさや、ドキュメントの使われ方に対する考慮であることがわかります。つまり、受け手に対して行う気遣いや配慮です。決して、図形効果を使ったチャートを描いたり、グラデーションで見た目にキレイに色付けしたりすることではありません。

 伝える相手に配慮して見せ方にこだわったドキュメントは情報の伝達効率が高く、相手の理解も早く、議論に集中できるので合意形成や意思決定をスムーズに行うことができます。逆に相手に対する配慮が足りないと説明に時間がかかるだけでなく、不明点や誤って伝わった情報の訂正が必要となったりします。その結果、議論が不十分となって結論に至れないなんてこともあるでしょう。

 きめ細かな気遣いをドキュメントの見た目に施すことは決して無駄になりません。「伝達」という言葉には「伝えて達する」という意味があります。優れた主張を伝えているつもりでも、相手に達していなければ意味がありません。優れたドキュメントを作成するには、内容に誤りや抜けがないか?だけではなく、相手に伝えたいことが効率良く・誤解なく理解して貰える見せ方ができているか?という観点で推敲することが、とても大切です。


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