料理から学ぶ上流ITコンサルの仕事の極意 #5.胡麻かつお

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 こんにちは、週末料理番のウエダです。これまで割と凝った料理が続きましたので、今回は簡単な家庭料理的な和食をご紹介します。今回ご紹介するレシピは、胡麻かつおです。鰹(かつお)は初鰹のあがる春から戻り鰹の秋まで収穫期が長く、鰹節の原料にもなる日本の食文化にとってなくてはならないお魚ですね。ちなみに、この日はどうして鰹を使うことにしたのかというとタイムセールで半額(1柵が300円)だったからです。ステキ!

ITコンサルおウチご飯
今回の献立:胡麻カツオ、オクラ納豆、キュウリとワカメとカニカマの酢モノ、白ネギと薄揚げのお味噌汁

胡麻かつおの作り方

使用する食材:生の鰹1柵、大葉5-6枚、洗い胡麻、醤油、みりん、砂糖

  1. 鰹をひと口大に切って、冷蔵庫で冷やしておきます
  2. 胡麻ひとにぎりをフライパンで煎って香りを出してから、すり鉢で擦っておきます
  3. 胡麻を擦ったすり鉢に醤油、味醂、砂糖を合わせて漬けたれを作ります。醤油40cc、味醂20cc、砂糖大さじ1くらいが目安です。味見して甘すぎないくらいの甘辛な感じを目指しましょう
  4. 流水で洗った大葉を1枚つづキッチンペーパーで水気を拭き取り、重ねて千切りにしておきます
  5. 鰹を長時間を漬けたれに漬け込むと味が浸みすぎて鰹の身がへたれてくるので、ギリギリまで冷蔵庫で冷やしておいて、食べる直前にボウルで鰹と合わせ調味料を和えます
  6. お皿に胡麻かつおを盛りつけたら、千切り大葉を添えて完成です

 我が家では風味豊かな金胡麻を愛用しています。煎ってから擦ることでさらに胡麻の風味が際立ちます。胡麻風味の甘辛で脂がのった鰹には、白いご飯が相性バッチリです。同じ作り方で鮪(まぐろ)や鰺(あじ)、鯖(さば)作っても美味しいです。使う魚の脂のノリ具合で漬けたれも調整した方がよいでしょう。脂がのっている魚は濃い味付けでも問題ありませんが、淡泊な魚を使う場合は薄味にしたほうがバランスが良くなります。

 また胡麻かつおをご飯にのっけてワサビを添えて、漬けたれ少々と熱々のほうじ茶またはお出汁をかけて、お茶漬けにして食べても美味しいですね。お茶漬けにする場合は鰹の身をすこし薄く切ったほうがバランスが良いと思います。

 週末の献立は冷蔵庫に残った食材をチェックして、売り場をぶらぶら歩きながら決めています。事前に献立を決めないのは、珍しい食材や安い食材、季節感を楽しめる旬の食材を積極的に使いたいからです。旬の食材は栄養価が高く、値段も安いのでできるだけ使いたいですね。さらに献立としては栄養価と食べ合わせも重要ですね。栄養面では、糖質・脂質・ビタミンやミネラル分など、できるだけバランス良く組み合わせたいところです。食べ合わせは、献立全体で「甘辛酸」を基本にメイン料理に合った副菜を考えます。さらにコストにも気を配ります。冷蔵庫の古い食材から使い切ることも忘れてはいけません。この作業を毎日行っている、お母さん・奥さんには本当に頭が下がります。みなさん、感謝しましょう。

 即興で献立を考える際に求められるのは、なんと言ってもレシピのレパートリーの多さだと思います。例えば、ホウレン草ひとつとっても、献立に合わせて洋風・和風・中華風を甘辛酸で作り分けられると、献立全体の食べ合わせはよくなります。つまりレシピの引き出しが多ければ多いほど、食材を消費する優先順位、献立全体の食べ合わせ、栄養価、コストなどのさまざまな条件を満たした献立が立案できるという訳です。実はこの引き出しの多さは、ITコンサルの仕事にも密接に関係していると感じています。

引き出しの多さがベストプラクティスを導く

 ITプロジェクトでは、システムの開発規模を見積もるシーンがよくあります。最もポピュラーな見積手法と言えば、やはりFP(ファンクションポイント)法でしょうか。FP法はシステム機能×難易度を積算し、採用するアーキテクチャによって生産性を補正して開発規模を算出します。非常に多くのITプロジェクトでも利用されていますし、IFPUGなどの国際団体が標準化を推進する権威も実績もある見積手法です。それでは見積手法としてFP法さえ熟知していれば十分なのでしょうか?

 FP法を用いるには、機能一覧と各々の難易度やデータ入出力を把握する必要があります。しかし、システム企画のような段階では、業務要件も曖昧な状態でシステム化範囲も決まっておらず、機能数や難易度を精緻に定量化できません。企画段階であれ、プロジェクトの実行承認を得るような場合には、その時点でわかっている情報から開発規模を予測し、予算計画を立案しなければなりません。したがって、「機能一覧がないので、今の時点で開発規模はわかりません。」という訳にはいきません。

 見積もりを行う目的や状況はさまざまですから、その時点の確定情報や入手できる情報から根拠のある見積もりを行う必要があります。見積手法にはFP法以外にも、WBS法やUCポイント法、標準タスク法、パラメトリック法、規模類推法のほか、JUASメトリクスを用いて試算するなど、さまざな情報から見積もりを行うことできます。また予算計画立案が目的であれば、財務状況や投資効果を予測してプロジェクトに投資できる予算を算出するアプローチもあります。これらの見積手法や予算計画立案手法のメリットとデメリットを理解し、見積りの目的や入手可能な情報に合わせて手法を選択できれば、さまざまな状況で根拠のある見積もりを行うことができる筈です。

 ITプロジェクトの上流工程では、見積もり以外にも現状調査、課題分析、効果算定など、さまざまなタスクを組み合わせて作業計画を立案します。プロジェクトの目的やその時点で入手可能な情報、作業にかけられる期間などの制約条件が違えば、タスクごとに選択すべき最適な作業方法、つまりベストプラクティスが変わるはずです。そのためには引き出しの多さが、最適な作業計画を考える上で重要な要素となります。ですから、まったく経験のない作業内容や手法が指示された場合、むしろ自分の引き出しを増やすチャンスだと思います。経験のない作業も自分から積極的に担当をかって出てみてはいかがでしょうか。


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